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レーシック難民って知っていますか?

銀座眼科でレーシックを受けた患者に大量の感染症が発症し、問題になったのが2009年のこと。テレビで広く取り上げられ、裁判にもなっているのでご存知の方も多いはずです。

そしていま、水面下で急増しているといわれるのが術後に目や体の不調を訴え、そしてそれに対する適切な治療が受けられない「レーシック難民」といわれる人達の存在です。

いまや年間40万人以上が受けているといわれる視力矯正手術のレーシックですが、手術そのものの安全性には定評があり、技術的なトラブルはほとんどなく、適応検査をクリアして手術を受けられた人は、ほぼ100%といってもいいぐらいの確率で視力1.5の視界を手に入れているといいます。

これだけ聞くと何の問題もなさそうなんですが、いま問題になっているのは数値など検査データ等に表れないタイプの目のトラブルが術後すぐあるいはしばらく経ってからでてきているということなんです。

・ 目が疲れやすくなった
・ 目が乾いてしまって重度のドライアイになった
・ 不正乱視
・ 目からくる頭痛
・ 目眩
・ 吐き気
・ 全身の倦怠感
・ 不眠


といった症状で、なかには目薬やサングラスが手放せないとか、日常生活に支障がでて、仕事も辞めざるを得なくなったという人もいるほど。海外では自殺者もでているという話ですから相当深刻な問題なんです。

こうしたトラブルの多くは視力というものを単なる数値としてだけ捉えてしまい、数値にあらわれないデリケートな「見える」というメカニズムを無視して視力1.5であれば良い視力であると考えてしまった病院側、そして患者側にも落ち度があると思います。

「見る」「見える」ということは非常に複雑なメカニズムのもとに成り立っているもので、たとえば視力というものだけをみても、

要チェック 遠方視力
要チェック 近方視力
要チェック 深視力
要チェック 暗視力
要チェック 動体視力
要チェック 色覚


とあるわけです。その場の状況や環境にあわせて目は瞳孔を開いたり、閉じたり、あるいは水晶体を厚くしたり、薄くしたりと複雑な調節を行なっているわけですが、こうした調整機能はちょっとバランスが崩れるだけで、すべてがおかしくなってしまいます。

レーシックにおいて視力というのは、遠方視力のみのことですから、それだけにフォーカスして無理に回復させても、他の視力である近方視力や深視力、暗視力、動体視力、色覚とのバランスが崩れてしまうと「見える」という機能全体が損なわれてしまうことがあるということです。

数値として「視力1.5」や「視力2.0」であれば快適な視力かといえば誰にとってもそうとは言い切れないってことです。レーシック難民の大半が過矯正だといわれていますが数値としての視力を追い求めてしまったことに問題があるような気がします。

レーシックを受けた人に聞いた話だと、いわゆる大手のレーシック専門クリニックというのは毎日大量の患者をさばかなくてはいけないということもあり、完全な分業体制が敷かれていて、患者はベルトコンベアーに乗せられた工業製品のように次々と処置されていくらしいです。

こうした状況に医療としての疑問を感じて辞めていくお医者さんも多いとか。

術前・術後の検査や診察を担当する診察医と、実際にレーザーで手術を担当する執刀医が違うということですから、トラブルに対しての責任の所在も不明確になりそうですし、適切なアドバイスや治療を受けることも難しいと思います。

医療という視点で考えたときにレーシック業界では当たり前のこうした分業体制や割引クーポンの存在、期間限定キャンペーンがあることは果たしてまともなのか?そのへんは考えておかないといけないでしょうね。

もちろん、レーシックを受けて快適な視界を手に入れて毎日がハッピーという人もいるのですべての人が不幸になるかといえばそうではないんですが、これまでいわれてきた以上にレーシックで失敗したときのリスクが高いということは頭にいれておいたほうがよさそうです。